チベットのためのインタ−ナショナル・キャンペーン  
 
1958年にエルジェによって描き始められた「タンタン チベットをゆく」は、数百万の人々へ向けたチベットの美しさと景観とその文化の紹介にあった。

1959年まで続くヒマラヤ越えからチベットへのタンタンの旅は、ダライ・ラマのチベットからの逃避行を忠実に描写したものである。エルジェの代表作のひとつと考えられる「タンタン チベットをゆく」は、ユーモアに富み、魅了し、そして精神的価値を感じる偉大なる無比の傑作であろう。エルジェは、1983年に亡くなったが、彼の妻ファニーはチベット生存へのエルジェの情熱を今も保ち続けている。

2001年、エルジェ財団は、「タンタン 中国領チベットをゆく」と題され北京で出版された中国版の回収を要求することによって中国政府がタンタンとチベットの歴史を改ざんしようとした試みを阻止した。

その後この本は、オリジナルタイトルの通り、「タンタン チベットをゆく」として出版された。