1983年にエルジェが亡くなった時に未完成のまま残された彼の最後の物語「TINTIN AND THE ALPHA-ART」(1988年出版)は、宗派のオカルト的な世界を描いたものになる予定でした。
また、タンタンは、エルジェの大好きな環境であるモダン・アートとアバンギャルドの世界をさまようことになっていました。
作者の死後に残されたこの作品は、シナリオとスケッチのみしかありませんが、それはタンタンの父の非凡な語りとグラフィックの才能を証明するものでした。
我々読者は魔法にでもかけられたかのように、エルジェのペンが入るのを待たされた状態のままなのです。