スノーウィとオウムの間に存在した互いの嫌悪感は、シリーズの早い時期から見られます(「タンタンのコンゴ探険」)。
オウムにとってあわない気候のソビエトでは出会うことはありませんでした。
当時、スノーウィはしばしばエルジェの思いを代弁していました。
この事から作者があまりオウムを好んでなかった事が推測されます。
“オウム!それは面白くもないただのオウムだ”
オウムが“避難せよ!”と言った台詞に対してスノーウィが応えた言葉です。
コンゴの冒険から33年後の1963年(初版は1930年)、オウムについてのエルジェの考えの代弁者は、“口達者な老いた鳥めが”とオウムを罵ったハドック船長にとってかわりました!
スノーウィは、なぜオウムを嫌悪するのでしょうか?
何人かの獣医師は、オウムの鮮やかな色彩が犬を刺激させていると言っています。
しかし「カスタフィオーレ夫人の宝石」で、スノーウィの憎々しげにいう、“あいつきらいだよ!鳥のくせに人の言葉をしゃべってさ!“で私たちは真の理由を理解したのです。
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